こんにちわ。そして、はじめまして。
本日は、当サイトに来ていただき、ありがとうございます。
映画が大好きで、邦画を中心に観ているたけぉです。
さて今回は、無理難題を引き受けてしまったおとこの巻き返し時代劇「引っ越し大名!」をご紹介させて頂きます。
この記事を読んで、少しでも興味をもってもらえたら嬉しい限りです。
コンテンツ
引っ越し大名!ってどんな物語?
2019年8月劇場公開の作品。監督は犬童一心、主演は星野源。
生涯で7回もの「国替え」を命じられ、「引っ越し大名」のあだ名がつけられた実在の大名
「松平直矩」をモチーフにした土橋章宏原作の小説を実写化。
時は江戸時代前期、姫路藩の藩主「松平直矩」は幕府から豊後国への国替えを命じられる。
国替えとは、参勤交代をはるかに上回る莫大な労力と金額が必要な一大事業。国全体のお引越しである。
この引っ越しには、莫大な費用がかかるのだが、ただでさえ、財政が厳しいのに減封までされ、国替えの担当はすでに亡くなっている。
絶体絶命の最中、召還されたのは、書庫番の片桐春之介であった。
しかし、彼は極度の人見知りで、国替えの知識など全くなかった…。
移動距離は600キロ!藩士だけの単身赴任ではなく、家族含め総勢約1万人!
一体どうなるのか!?
出演者の紹介
片桐春之介:星野源
姫路藩の書庫版であったが、幼馴染に鷹村に無理やり引っ越し奉行に推薦され、任命される。
鷹村源右衛門:高橋一生
姫路藩の御刀番。武芸に秀でた春之介の幼馴染。引っ越し奉行にされそうになり、春之介を推薦する。
於蘭:高畑充希
前引越し奉行・板倉重蔵の娘。当初は父に引越しの重責を担わせて成果だけをかすめとる藩を嫌っていた。
春之介の人柄を見て考え変え、父が残した文献「御渡方賀覺書十ケ條」を提供し、自身も引っ越しに協力する。
音松:鳥越荘真
於蘭と前夫の子。
波津:富田靖子
春之介の母。
本村三右衛門:松重豊
姫路藩の国家老。偉い人。春之介を引越し奉行に任命する。
藤原修蔵:西村まさ彦
姫路藩の次席家老。本村とともに春之介を引越し奉行に任命する。しかし、その裏では…
佐島竜五郎:正名僕蔵
姫路藩の勘定奉行。藩の重役の一人だが春之介の引越しには協力的ではない。
中西監物:濱田岳
姫路藩の勘定頭。佐島の部下であり、引越しに対しては関与していなかったが、春之介の姿勢に共感し、鷹村とともに引越しの中心人物になる。
山里一郎太:小澤征悦
姫路藩の藩士。本が好きで勉強熱心なため春之介とも親しい。
高橋四郎:飯尾和樹
姫路の藩士。藩の減封の影響を受けてリストラ対象になる。
柳沢吉保:向井理
江戸幕府小納戸役。将軍の側近で、松平とのこぜりあいが原因で恨みを持ち、国替えが行われるように画策する。
田中衆三郎:和田聰宏
隠密の統領。
あらすじの紹介
時は江戸時代前期、姫路藩の藩主「松平直矩」は幕府から豊後国への国替えを命じられる。
国替えとは、参勤交代をはるかに上回る莫大な労力と金額が必要な一大事業。国全体のお引越しである。
姫路藩で書庫版をしていた「片桐春之介」は日の当たるところに出てこず、「かたつむり」と呼ばれ揶揄されていた。
そんな春之介に、幼馴染「鷹村源右衛門」の身代わりとして引っ越し奉行を任命されるところから物語が始まる。
国替えなど経験もなく、とんでもない重責に逃げ回る春之介。
しかし、受けねば即刻切腹せよ。と言われてしまい、しぶしぶ引き受けることに。
前任の引越し奉行・板倉重蔵に会いに行こうとするが、すでに亡くなっていることがわかる。
だが、彼には娘がおり、その娘が受け継いでいるかもしれないと会いに行く。
板倉重蔵の娘、於蘭は父を死に追いやった引っ越しを憎んでいた。
しかし、春之介の人柄に触れ、次第に協力的になっていく。
春之介、鷹村、於蘭の無謀ともいえる「引っ越し」が今始まる…!
たけぉの評価
たけぉの評価としては5点満点の評価では、
4.3点です。
点数をつけるにあたり、評価した項目は4つです。
【ストーリー】
【演出】
【メッセージ】
【音楽】です。
【ストーリー】は4点です。
観ていて痛快な場面が多く、観終わった後にはスカッとさせてくれます。
最初は、無理かと思えた「引っ越し」も、徐々に仲間が増えて、知識が増えて、勇気も出てきて…
さながらRPGでも観ているかのような冒険活劇風にもみえる。
コメディでありながらラストには剣戟シーンもあり、見ごたえはたっぷり。
【演出】は5点です。
現代の要素を、うまく時代劇に盛り込んでいると思う。
リストラ…BL…パワハラや断捨離など。高畑充希の歌声も聞けて満足です。
特に佐島竜五郎の宝物を断捨離するシーンは痛快でした。
【メッセージ】は4点です。
何かあればすぐに、切腹だ。と言われていた時代。
現代の人たちにはこれほどの覚悟をもって、職務にあたれているのだろうか。
我々の祖先は、国を守るために命がけであった。
コロナで疲弊している国を立て直すのに、もっと真剣に国策に取り組んでもらいたいものだ。
【音楽】は4点です。
ミュージカル風な演出もあり、引っ越しのつらさを歌で紛らわす為に、全員で歌う。
ものすごく楽しそうに歌っている姿がほほえましかったです。
「おひっこし~おひっこし~」
まとめ
この時代の引っ越しは、国全体で行い、車も飛行機もないから全員が徒歩で日本を移動する。
考えただけでも途方もない。そんな重責を春之介はよく乗り越えたと思う。
減封されたことで、全員を引っ越しさせることが出来なくなり、現代でいう「リストラ」をしなければいけない。
藩士ひとりひとりを説得し、彼らの未来の先まで考えて話をするシーンは胸打つものがありました。
人の整理、モノの整理など現代に通づるものがあります。
嫌味な上役を、斬新な発想でぎゃふんと言わせるところはたまりませんでした!
引っ越しをよく思わない裏切り者も現れるが、それさえも仲間と一緒に乗り越える。
一人では、決してうまくいかなかった「引っ越し」だったと思います。
弱気なヲタクだった主人公が、綺麗な奥さんを手に入れて、大きく出世までしてしまう物語は少なからず勇気をもらえた気がします。
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
これを機に「引っ越し大名!」に興味を持って頂けると嬉しいです。
どんな時でも楽しく立ち向かおうね!ってお話でした!