こんにちわ。そして、はじめまして。
本日は、当サイトに来ていただき、ありがとうございます。
映画が大好きで、邦画を中心に観ているたけぉです。
さて今回は、又吉直樹さんの映画2作目となる「劇場」をご紹介させて頂きます。
この記事を読んで、少しでも興味をもってもらえたら嬉しい限りです。
コンテンツ
劇場ってどんな物語?
お笑いタレントの又吉直樹による長編小説。
原稿用紙にして約300枚の長編で、初の恋愛小説。
前作の「火花」と同じく表現者の若者が東京での成功を夢見ながらも挫折していく青春小説の一面も見せる。
2020年6月25日、配給が吉本興業となり、新たな公開日が7月17日に決定した。
同日に、Amazonプライム・ビデオでも配信が開始された。なお実写邦画が劇場公開と同時に全世界独占配信されるのは初の試みである。
監督は行定勲、主演は山崎賢人と松岡茉優。
出典:映画.com
出演者の紹介
永田:山﨑賢人
友人である野原に触発されて演劇に興味をもち戯曲を書くようになった。
高校卒業後上京し、野原と2人で劇団「おろか」を立ち上げ、脚本を書いている。
沙希:松岡茉優
中学時代からずっと演劇部に所属していて、高校卒業後に女優を目指して青森から上京。
服飾系の大学に通っている。
野原:寛一郎
永田の中学時代からの友人。音楽・映画・文学・格闘技に詳しい。
青山:伊藤沙莉
劇団「おろか」の唯一の女性団員。野原がバイトしている居酒屋に客として訪れていたのが縁で入団。
小峰:井口理 (King Gnu)
劇団「まだ死んでないよ」の脚本、演出を手がけている。永田と同い年。
田所:浅香航大
劇団「まだ死んでないよ」の団員。沙希が勤める居酒屋のバイト仲間。沙希に好意を寄せる。
あらすじの紹介
高校からの友人と立ち上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を行っている永田。
しかし、その劇団は公演の度に酷評され続けて、解散寸前になっていた。
そんなある日、永田は街で偶然、女優になる夢を叶えるために上京してきた服飾の大学に通う沙希と出会う。
四六時中、演劇のことだけを考え、生きることが不器用な永田を、沙希は「よく生きてこれたね」と笑い、二人は恋に落ちる。
沙希は「ここが一番安全な場所だよ」と言い、自宅に永田を迎え、同棲生活を始める。
沙希は永田を応援し、永田もまた支えてくれる人に今まで感じたことのない安らぎを覚える。
しかし、理想と現実の隙間を埋めるようにますます演劇に没頭していくが、それがいつしか二人の崩壊に向かっていく。
夢を叶えることが君を幸せにする方法だと思って…
出典:映画.com
たけぉの評価
たけぉの評価としては5点満点の評価では、
4点です。
点数をつけるにあたり、評価した項目は4つです。
【ストーリー】
【演出】
【メッセージ】
【劇場度】です。
【ストーリー】は4点です。
「夢」と「現実」の狭間でもがき続ける二人の7年間の物語。
夢を追いかけるが現実との差に苦悩するダメ男を、天使のような温かさで包み込む沙希。
永田に共感できないが、ラストの自転車で沙希に語り掛けるシーンは良かった。
【演出】は4点です。
出演者は少なく、基本的には山崎賢人さんと松岡茉優さんで話が進んでいく。
山崎賢人さんの最低な男ぶりに対して、松岡茉優さんの優しくてピュアな演技が良かった。
【メッセージ】は4点です。
「今、一番会いたい人に会いに行く」
自分の心に率直に従うことが大切だが、相手のことも考えないとうまくいかないこと。
自分勝手な主人公が、大切なものを失って初めて気づく。
【劇場度】は4点です。
この作品の面白いところ、永田は一貫して自分の信念などを曲げずに生きているが、沙希は序盤・中盤・終盤と心の形が変わっていく。
何が正解で、何が間違いなのか。見る人によって変わってくると思う。
まとめ
正直、なかなか難しいお話でした。
永田目線で見れば、いつまでも叶わない夢を追いかけずに現実に目を向けろよ。って思う反面、夢を追いかけるなら沙希に別れを告げて、一人で進めよ。って思う。
沙希目線で見れば、序盤ではもう少し「違うよ」と言えるようになってほしい。と思った。
中盤では、見切りをつけるのか、死ねばもろともなのか、どっちつかずで悩んでいる。
その結果の終盤、7年間という年月が経ってから、再出発となる。
ラストで沙希の家に残った永田が荷物の整理をしていると、沙希が戻ってくる場面。
あそこから「劇場」だったのか、もしくは最初から「劇場」だったのか。
ラストの仕掛けは、驚いた。
過去の自分をじっと見つめる沙希。過去の自分にしがみついている永田。
この作品はまだ私の力量では、しっかりとお伝え出来ない深い内容でした。
もっと作品に込められたメッセージを読み取れるようにならないといけないと思わせてくれました。
今ならAmazonPrimeで配信されていますよ!
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
これを機に「劇場」に興味を持って頂けると嬉しいです。
夢を追いかけるのと諦めるのは紙一重ですね。ってお話でした!